Jタンポポの質素な生活

贅沢しないでも心を満たす暮らしを目指したい。

眼科検診と読書

仕事を1時間早く切り上げで眼科検診に行ってきました。

ワタシには生まれつき視神経乳頭部の形成不全があるらしく、緑内障になるリスクが少し高いんだそうです。

だから1年に1回は検査をしてもらっています。

今年も問題なしでよかった。


常日頃から医療費にはお金をかけたくないと思っていますが、

病気になる前に(未病の状態を保つために)検査をすることは「積極的医療費」というか、ここは絶対に面倒がったりケチったりしてはいけない部分だと考えています。


目が見えていれば、老後は図書館の本をたくさん読むという楽しみがありますから、

視力は死守です、死守。



さて本日読み終えたのは、

町田その子さんの『宙ごはん』


『52ヘルツのクジラたち』もそうでしたが、町田その子さんは壊れた家族の再生物語がお上手だと思いました。


途中何度かハッとするような気持ちになり(その時は意味がわからなかったのですが)、

3分の2以上読み進めてから気付いたのは、

登場人物の佐伯恭弘(特にその発言)に惹きつけられていたんですね。


金髪で腕にタトゥがある男性…どちらかというまでもなく苦手なタイプなんですが、

その人となりが見えてくるにしたがって、

「ああ、こんな人に側にいてほしかったんだ」と自分の気持ち(たぶん深いところに埋もれていた)が掘りおこされました。


「ごめんな」「ありがとう」「大丈夫か⁈」が当たり前に言える人。

何かあったら駆けつけてくれる人。

弱いところは弱いままに受け入れてくれて、

でも必要なときにはハッキリと注意してくれる人。


実生活ではこういう男性と巡りあえなかった…

などとウジウジするつもりはなく、


巡りあえなかった→ひとりで頑張った→頑張る強さを与えてくれた神様に感謝、と自分で自分の人生にオトシマエをつけたような納得というか受容というか。


少し前にあるお坊様がおっしゃっていたことが記憶に残っています。

人は「よいご縁があった」「縁がなかった」などと言いますが、

縁によいも悪いもなく、うまくいかなかったり結ばれなかったこともひとつの「縁」なのだと。


こういう考え方を教わると救われます。

改めて前向きに楽しく生きていく気力が湧いてくるようでした。